青磁銘々皿　小田志焼規窯　井上規作「掻落牡丹文　皿揃」

佐賀県武雄市の窯元。5枚一セット、こちらはセット販売のみとなります。化粧箱付き、共布及び説明書なしです。底にサインあり。

今から45年ほど前に、渋谷区富ヶ谷にあった小さな洒落た和の器店で求めました。その時、窯や作家のことについては全く知識がなかったのですが、朝鮮古陶と見紛う、その優雅さ、気品さ、艶やかさに一瞬で魅せられ衝動的に購入。掻き落とし技法による牡丹の絵柄も丁寧ですが、華美に走らずあくまで簡素で嫌味がなく、そのうえ手にした時の肌触りが何とも言えない感じがしました。購入額は定かではありませんが、当時3、4万円くらいだったと記憶しております。

これを機に、すっかり井上規さんのファンとなり、以後そのお店に足繁く通い、我が家の食器棚には同氏の様々な作品が並ぶことになりました。クラフトデザイナーから陶芸の道に入られただけに、シンプルで素敵な絵柄やフォルム、そして色使いも洗練された作品ばかりでとても気に入っております。

サイズ:直径約15cmx高さ約3cm

大切にし過ぎて使用頻度少なく、長期間食器棚の奥に保管してありましたので、状態は良好です。

個別の皿の色には微妙な違いがあり、何枚かは部分的に黄褐色も出ています。以下Bingの説明:
原則として器面は清澄な青緑色を呈するが、これは釉薬(ゆうやく)（うわぐすり）および素地(きじ)に微量に含まれる酸化第二鉄が、強力な還元焼成によって酸化第一鉄に変化するためである（この過程でわずかでも酸化炎を受けると釉色は黄変して黄緑色・黄褐色になり、俗に「酔っぱらう」などとも称されるが、意図的に黄色の青磁色を現したものは米色(べいしょく)青磁ともよばれる）。

また、1枚の高台に小さな凹みのようなものが見られますがこれは当初から存在しており、欠けではありません(写真5)。

共箱には経年のためくすみが生じてます。

素人の判断基準のため、細かな部分の見落としなどあるかも知れません。いずれにしても中古品です。完品をお求めの方にはご期待に添えない恐れもあります。以上、ご理解のうえ、ご購入をご検討ください。

※個別のお値引き交渉はお引き受けできません。ご理解をお願い致します。

ご参考:小田志焼規窯の詳細。現在は代がわりとなっています。
http://tadashi.joy-plaza.jp/