レストモッドを施して付加価値を高めたレギュ＆オクトパス / SCUBA PRO

■レギュレーター考察
主観的な考え方ですがインダストリーメーカーに勤務なさった御方なら、どんな優れた工業製品でも発表されて間もない新製品は発展途上にあると解釈なさるはず。

ダイビング器材のレギュレーターは１０年以上も継続して使用が可能な工業製品ですから少なくとも基本構造については販売後１０年間以上の実績がある機種でなければ、リコール等もあります。

一流メーカーの実績ある機種であれば信頼性は高いのですがダイビング器材をオリジナルコンディションへ戻す作業として定期的にオーバーホールしたとしても古くなった器材を購入なさった当時と変わらない状態で維持させることは物理的に不可能であり、経年劣化によって古寂びた器材として目に映るのは否めません。

■レストモッド（restmod）とは？
近年、世界的なトレンドになっている『レストア』と『モディファイ』を合わせた造語で往年の銘品を現代の技術で蘇らせ、更に新たな解釈を加えるのがレストモッドの定義です。

実際環境で酷使されたことにより劣化した外装素材をカーボン等の異なる素材に換装することもレストモッドの主流モディファイで軽量化や剛性が高いパーツを採用することで再解釈したデザインの表現も可能となり、そこがセンスの見せどころでもあります。

■AboutSCUBAPRO/MK２０
SCUBAPROを代表する名機と称賛されるファーストステージMK２０

同社の１stはバランス・ピストン式に拘り続け、MK２→MK１０→MK２０へと着実に進化を遂げ、バランス・ピストン式を採用しているレギュレーターとしては、既に非の打ちどころがない領域に達したレギュレーターです。

■レストモッド詳細
G２５０のフェイスカバーにカーボングラファイトシートを蒸着させる特殊加工を施しています。

海水と大深度潜水という工業製品にとっては最も過酷な環境下でも安価なシールを貼っただけの陳腐な作業とは異なり、卓越した技法によって蒸着させたカーボングラファイトシートは半永久的に剥離しません。

２本のL.PホースはMIFLEX社製の新品ホース（※カラー/カーボンブラック）に交換しています。

■ホース全長
G２５０８０cm/G２５０バックアップ空気源１００cm